第28回山結びレポート(2025年9月20日)

8月は猛暑で山結びはお休みだったので2ヶ月ぶりに第28回山結びを9月20日に開催しました。福津市の豪雨から約1ヶ月たち、山の中の様子がどうなっているかを生態学者の瀬戸昌宣の話を聴きながら登山スタートです。

宮地山の麓にある宮路岳神社の山肌や石垣のところどころが、豪雨被害で崩れていたり、石畳が雨によって土が流され浮いたり沈んだりしてガタガタになっている様子が見られました。宮地山の山肌も崩れているところが数箇所あり、整備をしないと今後危険だなという場所もありました。

今年から数回にわたって整備していた竹林側の登山道は、少し崩れてはいましたが手入れした部分はほとんど影響もなく無事でした。竹林エリアは、竹を伐採してボサ置きしていたおかげで山頂からの豪雨の急流が和らぎ、崩れたり流されたりはしていませんでした。やはり、ちゃんと手を入れると防災に繋がるんだなと改めて感じました。

今回は、崩れた登山道と竹林の整備を行いました。山側から土砂が流れて道幅が狭くなった部分を再整備。竹林エリアをさらに整備して、竹林エリアがこれ以上広がらないように処置をしました。

お昼前から遠くでゴロゴロと雷が鳴っていたんですが、お昼ご飯を食べていると豪雨が!豪雨&雷で作業は中止して下山です。雨予報ではなかったのですが、最近の天気は変わりやすいのでしかたありませんね。無理せず、安全が最優先です。

ほどなく、雨は小雨になったのですが、豪雨後の土はぬかるんですべりやすく危険だし、踏むことで余計に地面を痛めてしまうので作業は再開せず、座学で普段聞けないことや参加者のお悩みなどにお答えすることにしました。


今回は豪雨のおかげというとあれですが、大雨が降っていると山での水の流れがよく見えます。どこに水が溜まり、どのを流れて麓までいくのか、どれくらいの勢いで雨が流れていくのかなど、普段は観察できないことを見聞きすることができました。


さて今月10月は、山結び番外編2DAYsと第29回山結びが開催予定です。

山結び番外編は、座学&フィールドウォークで見聞を深め、「自然環境を自治」の原理原則を生態学から学びます。

こちらも参加者募集中です。

お誘い合わせのうえ、ご参加ください。


<山結び番外編>

生態学から学ぶ「自然環境の自治」の原理原則

2025年10月11日(土)座学、12日(日)フィールドウォーク


<第29回山結び>

2025年10月18日(土)


詳しくは山結びウェブサイトをご覧ください。

https://yamamusubi.nposoma.org/

#ひとが育つ環境をととのえる

「わたしは生まれる時代も場所も選ぶことができません。 その生まれ落ちた環境で、ただ精いっぱい育つだけです。」 ひとりひとりの「わたし」が育つ環境をととのえる、それがSOMAの仕事です。