第22回山結びレポート(2025年2月22日)
第22回山結びは雪のちらつく中、前回に引き続き登山道の整備を行いました。宮地山の東側にある登山道は通る人が比較的少ないのですが、山頂までの近道になるので便利な道です。しかし、山の乾燥や雨風によって斜面が崩れ道幅が少しずつ狭くなり危ない場所も多数あります。この道を登山する方がなるべく安全に無理なく登れる道に整備しています。
写真では分かりにくいですが、人が一人通れるくらいの道幅で、道が崩れて斜めになっています。枯葉で滑ると大変です。
参加者それぞれが整備する場所を決めて作業開始です。一人ずつの作業スペースは短いですが、全体で見れば30mくらいは整備することができました。
道幅を確保し、平らにしていきます。ただ平らにするだけではなく、少し傾斜をつけたり枯葉や炭を混ぜて土中に雨水が染み込むような工夫をしていきます。
この道の周りは竹林になっているので、竹を使って階段を作っていきます。太めの木があれば丸太を使い、竹があればを並べて階段となる足場をつくります。その場にある素材を活用するのが山結び方式です。子供たちも自分でできる作業を楽しそうにしてくれています。大人も子供も一緒に作業できるのはとてもいいですね。
溝を作って藁や枯葉をひいて竹を置いていきます。動かないようにしっかり固定するのがけっこう難しく試行錯誤の繰り返しです。自然環境での作業は同じことをやっても結果がぜんぜんぜん違うので、その場その場に合ったやり方を考えるしかありません。参加者の方は、それが楽しいと皆さんおっしゃいます。
竹を積んだだけなのに、日本庭園にあるような雰囲気がでるのは不思議ですね。これが時間と共に自然に馴染んでいくと誰も気づかない自然道となっていきます。人工的でない自然さを出すことが山の美しさを損なわないコツです。
かなりの急斜面だった登山道が登りやすい階段になりました。まだ作りたてで馴染んでいませんが、1ヶ月くらいするといい感じになっていると思います。宮地山に登る機会があればぜひこちらの道も登ってみてください。コンクリの道を上り切って、土の道に入ってからすぐの右側に大きく山が崩れた跡がある所を右側の細い道に上がって行ったとこです。
来月もおそらくこの道の続きをすると思いますので、関心のあるかたはぜひお越しください。自然環境を自治することの意味を深く理解することができると思います。
次回の山結びは、2025年3月15日(土)開催です。
詳しくは山結びウェブサイトをご覧ください。
皆さまのご参加お待ちしております!
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