第36回山結びレポート(2026年5月16日)

5月16日に第36回山結びを開催しました。

開催回数だけでいえば丸3年分の作業をしたことになります。


日本の林業が衰退し、放置された里山が至る所にあります。
その放置された里山を再生することかスタートした山結び。
試行錯誤しながら、いろんな作業をしてきました。


誰でもできる土中改善から始まり、
乾燥した里山を潤いのある里山にするための森林整備、
荒廃した竹林を気持ち良く安全なエリアにする整備、
生物の多様性を確保しつつ、災害の少ない減災対策、
などなど。


参加者の皆さんと一緒に宮島山を整備してきました。
月に1回の作業なので、できることは多くはないですが
「1回の作業でこんなこともできるんだ」と
思えるほどの変化がある時もあります。

今回は、50年以上宗像エリア周辺の植生調査をされている
「宗像植物友の会」の皆さんをお招きして
宮地山周辺の植生を観察するツアーを行いました。


「宗像植物友の会」は、1973年(昭和48年)1月に発足した歴史ある植物愛好家の団体です。長年にわたり宗像地域(宗像市・福津市など)の自然環境や植生調査に貢献しており、機関誌『かくれみの』の発行や地域の植物観察会を定期的に開催しています。

驚いたことに、宮地山周辺には100種類以上の植物が生息しているそうです。今まで目にはしていたけど意識していなかった植物のことを色々と知ることができました。

植物ごとのカードを、その植物のところに置いてお話を聞きます。
植物の名前の成り立ちなども教えていただき、
植物の名前にはちゃんとその植物の特徴が
含まれてるんだなととても勉強になりました。

午前中は山頂まで植生ツアーをして、
午後からは竹林エリアに降りていき前回の続きです。


この時期はタケノコが出たり、
竹が伸びるスピードが速いのですが
整備したエリアには、ほぼタケノコも生えておらず
新しく竹が生えている感じはありませんでした。


竹が繁殖しないように手入れしとくと
こんなに違うんだなと実感しました。

竹の代わりに、別の植物の新芽が若木が育っており
藪蚊の飛ぶようなうっそうとした真っ暗な放置竹林が、
見違えるほど元気で気持ちの良いエリアに変わりつつあります。


最近、宮地山では一部の登山道が崩れたり、
倒木があったりで少し危険な箇所が増えてきました。


今後を見据えて、整備した竹林エリアから安全に登れるように
新しい登山道も整備しています。

自然を整備しながら、

人が安全に通れる道も作る。


自然が身近にあった昔の人は、これを当たり前のようにしながら
自然と人が共存できる整備をしてきました。

私たちも含め現代人は、
自然よりもコンクリートと共に生活をしています。

コンクリートはコンクリートでメリットは大きく大事な土木です。
ただ、コンクリートを使う土木は素人ではなかなか扱いきれません。

山結びでは、誰でもできる昔ながらの土木をやっています。


スコップやノコギリなどを使って、コツさえわかればできることばかりです。
だから、身近な自然を整備することが誰にでもできます。


山結びのモットーとしている「自然環境を自治する」とは
自然を人間がコントロールするではなく、
自然も人もその他の生物も共存していけるように
自ら動いて、整え、治めていくことです。


ちなみに、山結びでは

「あれをしなきゃいけない!」

「これをしたらダメ!」

「ここはこう!」

みたいな雰囲気ではありません。

基本的なやり方を聞いて、
自分でやってみて、
来月も来て自分のやったことが思い通りになったかをチェックする。
できてなかったら、どう修正すればいいかを専門家に聞く。


「こうでないとダメ!」と

主催者の思う通りにやらないといけないとか


「ここはこう!」と

作業してる側から手直しされることはありません。


けっこう自主性を持ってやってもらうことが多いです。
だからみ皆さんのびのびと楽しそうに作業しています。

やりっぱなしではなく、修正や調整は適宜していくので
回を重ねるごとに整っていくのがよくわかります。


そんな楽しそうな山結びですが
次回は6月20日(土)の開催です。


お一人参加、家族参加も多いので
気軽にご参加ください。


お待ちしています。


第37回山結びの詳細はこちら↓

https://yamamusubi.nposoma.org/

#ひとが育つ環境をととのえる

「わたしは生まれる時代も場所も選ぶことができません。 その生まれ落ちた環境で、ただ精いっぱい育つだけです。」 ひとりひとりの「わたし」が育つ環境をととのえる、それがSOMAの仕事です。