第26回山結びレポート(2025年6月21日)
6/21夏至に開催した第26回山結びは、登山道脇の竹やぶの整備を行いました。毎回山頂に向かう時に気になっていた竹やぶエリア。竹が朽ちて倒れて木に引っかかっていたり、切るだけ切って無作為に横倒しになっていたり、ツルが巻き付いて切られた竹が宙に浮いていたりと結構な状態でした。
竹やぶができることで、光や風や雨が地表に届きにくくなります。そうなると竹以外の植生が育たなくなり竹ばかりのエリアになってしまします。綺麗に整備された竹やぶは風光明美でいいのですが、荒廃した竹やぶはいただけません。
そうは言っても竹には良い点もあって、硬い地表に竹が生えることで地表がほぐされますし、私たちはタケノコや竹素材としての利用などの恩恵も受けています。悪者扱いされやすい竹ですが、きちんと整備すればとてもありがたいものだと思います。
全員で竹やぶに入り作業開始です。ひたすら竹を切って、1mくらに整えて並べていきます。切った竹は階段作りに使うので大事な素材とし置いておきます。竹を置く場所には肩をつくり、雨水が染み込みやすいように工夫もしておきます。こうすることで、竹が突き破った硬い地表に雨水が染み込みやすくなり、土中の保水力が上がります
前にどなたかが伐採して積んであった箇所も整備します。ただ単に積んであるだけだと、それにツルが絡んで解体しにくくなるし風通しも悪くなります。なにより見た目が良くないですね。
積んである竹を1本づつ枝を落として使いやすいようにしていきます。切った枝も枝そだなどに使うので大事な素材です。こういった枝やツル、転がっている石など一見不要そうに見えるものも自然環境再生の作業に余すことなく再利用できるなといつも思います。
参加者同士が声をかけあい楽しそうに作業をしています。参加者が子供連れの時は誰かが相手をしてくれるし、できる作業であれば一緒にやります。知らない大人とのコミュニケーションや自然を学ぶことができて成長につながるでしょう。
今回は常連さんとチャンバラして遊んだり、竹をノコギリで自分で切ってドヤ顔で嬉しそうでした。よい成功体験ですね。最近では学生の参加も増えていて、自然に関心があり有機土木にも興味をもっている高校生も頑張ってくれました。
写真では分かりにくいですが、かなり整備できて風も通るようになりました。今までは竹やぶの向こうの景色は見えませんでしたが、今回の整備で少し見えるようになりました。もう少し奥まで整備できれば、けっこう開けて景色の良い場所になりそうなので次回が楽しみです。
さて、次回の山結びは7月19日(土)の開催です。梅雨も終わり暑くなる時期ですが、山の中は風が通れば意外と涼しいのでいいですよ。
みなさんのご参加お待ちしてます☺️
詳しくは山結びウェブサイトをご覧ください。
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