新年のごあいさつ

あけましておめでとうございます!

本年もよろしくお願いいたします。


昨年は八節ラジオという、SOMAメンバーシップ限定の配信を始めました。立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至の八節に、その間の約一月半を振り返りながら、次の一月半に思いを馳せる時間を、各八節の午前10時にお届けしてきました。


時には、現場や山結びが重なり同僚たちには迷惑をかけましたが、必ずその時間でお届けするということで、暦を強く意識しすることができ、それに大きな意味を感じています。


そのような日本の暦の流れにおりますと、ここから続く小寒、大寒という寒さが深まっていってから迎える旧正月までは、まだまだゆっくりしておかなければと思います。グレゴリオ暦の1月7日に七草を食べて眠れる身体を叩き起こすのではなく、ぜひ睦月の七日(グレゴリオ暦2025年2月4日)までゆっくりと身体を休ませてみてください。その時期になればみなさんの身の回りで春の七草が必ず見つかります。採取してお粥を作ってみてください。(←八節ラジオではこんな話をいたします)


今年は、福岡県の太宰府天満宮の天神の杜保全事業という大変大きな仕事に関わらせていただいております。1000年以上続くお社の、樹齢1000年を超える樹木との対話は畏怖とともに敬愛が満ち溢れてきます。現在、第二期施工が進行中で、第二期が終わり次第、丁寧にまとめて発信していきたいと思います。


山結びの開催は20回を数えました。スタッフ、山結びの参加者の皆さん、全国から寄付で支えてくれるメンバーシップの皆さん、パートナーの造園家 轟まことさんのおかげで、山の景色や空気感が着実に変わり、宮地山がずっといたくなる場所、また来たくなる場所に変容しつつあります。

山に入っていて気づくのが、「道」の重要性です。道は、人の移動を助けますが、自然に出来上がった道というのは長い視点で見ると、山が削れて崩壊していく始まりでもあります。道がきっかけとなって、崩壊した山を今年もたくさん見ました。この道をどう作り上げていくか。山と関わる大事な一歩はそこにあると思います。今年も地道に道を作り、整え続けていきたいです。皆さん、ぜひ、ご一緒ください。

(山結びは、2024年福津ウェルビーイング大賞で、企業賞を受賞いたしました!関係者の皆様ありがとうございます!)


毎年、2月11日に行っていた山結びフォーラムですが、今年は日程や開催方法を変えて、新たな試みとしようと思います。山や神社仏閣などで使っている様々な技術は、確かに目に見えて治水能力を向上させたり、弱っていた樹木の樹勢を改善するなどの実証はあります。

しかしながら、そのメカニズムであったり、例えば生物多様性への貢献の定性・定量化などは、ほとんど研究されていません。その点に切り込んでいくような、オンラインフォーラムなどを企画中です。また、お知らせいたします。


福岡での活動も4年が経ちます。メンバーシップ向けのアニュアルレポートも今年からは冊子としてまとめ上げていこうと思います。


2025年は、活動の拡大も視野に入れながら、発信を充実して行きたいと思います。ぜひ、SOMAへのお年玉と思って、メンバーシップに加入していただき、ご支援いただけますと幸いです。


NPO法人SOMA

代表理事 瀬戸 昌宣



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#ひとが育つ環境をととのえる

「わたしは生まれる時代も場所も選ぶことができません。 その生まれ落ちた環境で、ただ精いっぱい育つだけです。」 ひとりひとりの「わたし」が育つ環境をととのえる、それがSOMAの仕事です。