第17回山結びレポート(2024年9月21日)
9月21日(土)は第17回山結びの日でした。暑さも和らぎ作業のしやすい日となりました。赤ちゃんを抱っこしたお父さんや3〜4歳くらいの子供たちも参加して賑やかです。
今回は、宮地嶽神社に許可をいただき、宮地山山頂の参拝場所横にある要石周辺の調整を行いました。要石の周りはモルタルで地面が固めてあり、土地が水を吸えない状況になっています。要石のすぐ横には大きなヒメユズリハがあり、乾いた宮地山から頑張って水分を吸っている状況なので、この周りのモルタルを撤去して雨水が染み込みやすくする仕組みを作りました。
まずは鏡割りです。モルタルをみんなんで割って撤去します。普段やることのない作業なので、子供たちも楽しかったようでたくさんお手伝いしてくれました。撤去したモルタルは、他の作業で使うので大事に取っておきます。
ヒメユズリハと要石の間の土を掘ってみてびっくり。30〜40cm掘っても乾燥したサラサラの土しか出てきません。要石をはさんで向かい側でも同じように掘ってみましたが、こちらもカラカラのサラサラでした。こんなに山は乾いているんだと参加者一同驚いています。
穴をほったら、そこに炭を撒き保水力をあげ、枯れ葉や石を敷き詰めて雨水が溜まるような仕組みを作ります。要石づたいに穴と穴の間に溝を掘り、雨水が要石の周りから染み込むような仕掛けもしました。
最後は石畳を敷いて周りを整えます。こうしておくことで、踏まれても土が固まらず雨水が染み込みやすい状態を保つことができます。敷き詰めている石がグラグラしないように調整していく作業が大変。一つ決まれば、他が動くとかで微調整に時間がかかります。
あと、前に手入れをした斜面の肩では、緑が芽吹きいい感じに成長していました。このまま大きくなって根付いてくれると嬉しいですね。ちなみに、まだ手入れをしていない斜面にはほとんど緑はなく寂しい感じでした。
色々と手入れして、確認して、手直ししてと自然環境再生に明確な答えはないので大変です。だからこそ、昔のように世代を超えて続けていくこと、自分たちの手で整えていくことが大事だと考えています。
「自然環境を自治する」を合言葉に山結びの活動にぜひご参加ください。
次回:第18回山結び 10月19日(土)
詳しくは山結びウェブサイトへ
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