第1回山結び活動報告 & 第2回参加者募集

4月15日(土)に宮地嶽鎮守の杜再生事業の活動である「山結び(やまむすび)」の第一回目を実施しました。

子どもを含む30名を超える参加者の方々にお集まりいただくことができました。遠方からの参加者も多数いらっしゃり、とてもありがたい1日となりました。


前日から続く雨の影響で、開催も危ぶまれましたが、活動時間中だけは天気に恵まれました。

雨の直後というのは、山の状態を見る上ではとても重要です。この日は以下の2点に注目しました。

  1. 斜面を流れる水はどのように流れているか(ルート・水量・流速)

  2. 水が染み込んでいる場所とそうでない場所はどこか


登山前に瀬戸が「宮地嶽はカラカラに乾いています」と言うと「こんなに緑が茂っている山が乾いているなんてあるの?」と言う参加者がほとんどでした。

しかし、山頂へと向かうなかで観察していくと、連日の豪雨にもかかわらず表面だけ濡れて中は乾燥状態の斜面が多数あり、頂上付近では「雨なんて降っていないでしょ?」と言わんばかりのカラカラ・サラサラの土が次々に出てきました。

百聞は一見にしかず

参加者の方々は「まさかこんなに乾いているなんて!」と驚いていらっしゃいました。

近年降水量は増えているにも関わらず、こんこんと水が沸き出ていた山から水が出なくなりました。それは、「水が染み込むための、さまざまな繋がりが切れているから」ということがわかってきました。


そのため今回は、宮地嶽の山頂付近に水が浸透するための入り口を作る作業をしました。

水の受け皿と通り道を作り、登山者によって傷つけられてしまった木の根を踏まれないように石組みで保護。

資材は外から持ち込まず、登りながら落ち葉、落枝、石などを集め、その場にあるものだけで環境に手入れをしていきました。

霧の立ち込める幻想的な宮地嶽山頂付近で泥まみれになりながらも、終始笑顔で「楽しい〜」「美しい〜」と言いながら黙々と作業する参加者の笑顔が印象的でした。

活動後にいただいた感想はワクワクや期待感に溢れていて、このプロジェクトを通して関わる方々それぞれの中で素晴らしい景色がひらけてくるのではと予感させるものでした。

「次回も参加します!」の声に、私たちも力をいただきました。

山に入り、空気を吸い、木に触れ、土を触り、全身で風と水の流れを感じ、自分自身もこの自然の流れの一部であると定期的に感じることは、それぞれの健やかさを保つのにはとても良い機会になると思います。

ぜひ、多くの方にご参加頂ければと思います。


次回は5月13日(土)9:00〜15:30(途中参加、途中帰宅自由)

申し込みはこちら

皆様にお会いできることを楽しみにしております。

#ひとが育つ環境をととのえる

「わたしは生まれる時代も場所も選ぶことができません。 その生まれ落ちた環境で、ただ精いっぱい育つだけです。」 ひとりひとりの「わたし」が育つ環境をととのえる、それがSOMAの仕事です。