宮地嶽鎮守の杜再生プロジェクト
宮地山を、真に豊かな鎮守の杜に再生するために
福岡県北部・福津市に鎮座し、約1700年前に創建されたと言われる宮地嶽神社。日本全国にある宮地嶽神社の総本宮として知られ、初詣には100万人以上が参拝するなど、多くの方々に親しまれています。(*1)
また、社の背後にある宮地山山頂には、宮地嶽神社の主祭神・神功皇后が祠(ほこら)を設け、神を祀ったと伝えられる古宮(*2)があります。
(*1)宮地嶽神社の本殿に掛けられている「大注連縄(おおしめなわ)」は、直径2.6m、長さ11m、重さ3トンと、日本一の大きさを誇る。
(*2)古事記や日本書紀には、仲哀天皇の皇后であった神功皇后が、宮地山の山頂で戦勝を祈願し、朝鮮半島へと船出。凱旋後、再度山頂にて祠を設け、神を祀ったのが宮地嶽神社の始まりと伝えられています。
宮地嶽神社には、日本最大級の丸塚古墳(国指定史跡)や、「一社一社をお参りすれば大願がかなう」と言われる八つの社・奥之宮八社など多くの見どころがあり、賑わいを見せています。一方で、背後にある宮地山は、人の手が入らなくなったことによる森林の過密化や獣害によって、山の荒廃が進行しているのが現状です。
写真上:手入れが行き届かず、下層植生が衰退し、表土の流失が起きている宮地山。
写真下:登山道の竹林は荒れ、安全に歩けない状態となっている。
総本宮・宮地嶽神社を訪れる多くの人々が、宮地山山頂の歴史ある古宮まで、参拝の足を伸ばしたくなる豊かな鎮守の杜をつくるために。NPO法人SOMAが取り組む、多様な生態系、そして人が育まれる自然環境づくりを行う「宮地山・鎮守の杜再生事業」を、私たち登山者の手で、後押ししていきたい。これが、本プロジェクトの目的です。
「宮地嶽鎮守の杜再生プロジェクト」について
本プロジェクトは、宮地山を「これから共にありたい山」にしていくために、地域を含めさまざまな人たちとプロジェクトを進めていきます。
まずは、苗づくりと植樹に、多くの人が関わる仕組みをつくります。地域の保育園や幼稚園の子どもたちと一緒にどんぐりを拾い、苗をつくり、自ら植樹をした木が、山の風景をどのように変えていくのかを実感できる環境を整えます。
また、神社や地域の人々が、苗づくりに参加できる場を用意し、育った苗を神社の参拝者・登山者が登拝とともに植樹できる仕組みもつくっていきます。
YAMAPのクラウドファンディングでは、地元福津のみならず、全国の16,000人のかたから本プロジェクトに寄付をいただきました。本当にありがとうございます!
ここからがスタートであり、これから10年をかけて行う「宮地嶽鎮守の杜再生プロジェクト」のご支援を引き続きよろしくお願いいたします。
写真上:登山者の方々とともに資材を運び、植樹を行った 「英彦山鎮守の森プロジェクト in 福岡県・大分県」の植樹イベントの様子。
写真下:「光の道」と呼ばれる、海岸線から宮地嶽神社の参道に、まっすぐと夕陽が差し込む美しい風景。2月下旬、10月下旬の年に2回、見ることができる。 (画像引用元:こうちゃんさん)
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